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魔猫物語


……


カッカトムが666番の座席に座り、リエリーヌが主役を務めた

最期のステージを、うるうるした瞳で見届けた悪魔猫のハルミちゃんは

彼らが魔の世界に向かった後も、しばらくの間、地上に残り

湖の底に沈んだ劇場の中で猫仲間を集めては、芝居の真似をして

遊んでいた。だが、事情をよく知らない猫たちは反応がいまいち…


そうしている内に、居ない事に気づき戻って来た飼い主の黒悪魔に

抱っこされながら、語って聞かせるのだ


「カッカトムノヤク、モットヤリタイニャー…」

「え?なに、ハルミちゃん。なんか、お芝居ごっこして遊んでたん?」

「……カッカトムガイイ…セルニャンハ…キシャポッポ♪♪」

目をキラーンと光らせ、何かを企むハルミちゃん

「!!?!?え…え、どゆこと??💦」


辿り着いた魔の国で、出迎えてくれたリエリーヌに

コッソリと打ち明けた


そして、新たな夢舞台が始まる…



 
 
 

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