リリエルとBletilla
- RICOH RICOH
- 2024年10月29日
- 読了時間: 4分
「ほら、Bletilla様。ここに居らして♪
お約束通り、ご紹介するわ。
私の大好きなイザマーレ様よ。素敵でしょ~(≧∇≦)」
風帝妃を隣に座らせ、
嬉しそうにイザマーレに抱きつくリリエル
イザマーレは静かに微笑みながら
リリエルの髪を撫でる
「ふふっ(*´艸`*)でもね、Bletilla様。
イザマーレ様はリリエルだけの大事な王子様だから、
Bletilla様には貸してあげないわ♪♪」
「(*^艸^)クスクスw リリったら💕」
雷神帝の隣で、絶えず微笑む雷帝妃
「そうだよな、リリエル。イザマーレは
お前にとって最高の王子だもんな♪」
八重歯を見せて、ウエスターレンも笑う
「ハッハッハ、リリ、最高だ!
そこまで愛されて男冥利に尽きるな♪
イザマーレ王子様♪」
雷神帝もイザマーレにウィンクしながら豪傑に笑う
(クックック、リリエルお得意の、常套手段だな。
たしかこの場面、どこかの甘ったれの時と同じだな♪)
(お前の姫君、今回は持てる力をフルパワーで操縦してやがる。
こんな所で楽しませてもらえるとは♪)
素知らぬ顔を保ちながら、
ウエスターレンとテレパシーを飛ばし合うイザマーレ
「まったく、人目も憚らず、恥ずかしい子だね!
だいたい、誰もあんたの旦那を貸せなんて言うわけないだろ!
私が愛してるのは風神帝殿だからね💢💢」
リリエルの丁々発止に乗せられ、
売り言葉を買うように言い捨てた後
ハッとして我に返る風帝妃
その場に居合わせた皆の視線に、真っ赤になって俯く
「お?そんな言葉、久々に聞いたな。お前の声さえも♪」
「ば、馬鹿言ってんじゃないわよ!
私の事なんか、愛してもないくせに!!」
ニヤッと笑い、余裕綽々に見つめる風神帝にカッとなって言い返す
そんな風帝妃の目の前に跪き、そっと彼女の手を握るリリエル
「風帝妃Bletilla様。何を仰っているの?
風神殿は間違いなく貴女を愛してらっしゃるわ。」
「!! あんたの言葉は信用しないよ!最初に言ったはずだ!!!」
リリエルの言葉に動揺し、慌てて否定しようとする風帝妃
「私の言葉など、信じてくださらなくて結構よ。
それよりも、もっと確かな事があるの。
貴女は、とても素敵な女性だわ。綺麗で、美しい。
その御姿で居続ける事こそ、何よりの証拠ですよ。Bletilla様♪」
「!!」
「愛の魔法で、女に化身されたのでしょう?Bletilla様」
「そうか…それならば、確かに間違いないな。
リリエル。お前の言うとおりだ」
初めて会話に加わったイザマーレに、嬉しそうに微笑むリリエル
「///////」
ついに真っ赤になって俯き、黙り込む風帝妃
「ほら、こっちにおいで。意地を張るな」
ニヤッと笑い、抱き寄せる風神帝
「…ふふっ 風帝妃。
貴女のそんな可愛らしい表情、久しぶりに見たわ♪
今日は天気も良いし、久しぶりにお庭をお散歩しない?
リリ、このお城の庭には、素敵な場所があるのよ♪
スプネリアちゃんも、皆で一緒に行きましょうよ」
「本当ですか?是非(≧∇≦)ねえ、閣下、いいでしょ~?」
雷帝妃の言葉にリリエルは目を輝かせてウキウキし始める
「よしよし。仕方ないな、リリエル。
吾輩は少し後から行くから、お前は御母上と
Lily‘sの奴らを連れて、先に行っててくれ。良いな?」
「はーい(≧∇≦) じゃ、失礼しますね♪」
「リリエル様、私も一緒に行きます」
スプネリアも立ち上がり、離れで過ごしているLily‘sの元に向かう
雷帝妃たちの姿を目で追いながら、一人の女性に気づいた途端
ハッとして固まり、震え出す風帝妃
(……えっ まさか……)
「お気づきになりましたか。風帝妃殿。」
「!!」
静かに様子を窺っていたイザマーレの声に、驚愕する風帝妃
「そのまさか。あいつはまさに、貴女が受胎し産み落とした
皇女バナトラ姫の生まれ変わりですよ」
「!!!!」
あまりの事に言葉を失い、ひたすら頷く風帝妃
「先程は、妻のリリエルが大変失礼しました。御無礼をお詫びします。
そして、この場を借りて御礼を言わせていただきます。皇女バナトラ姫に
どれだけあいつが救われていたか。ありがとうございました」
「そんな…Lilyはそれ以上に残酷な目に遭ったというのに……」
「無事に生まれ変わり、吾輩の元に取り戻した今、
我々には感謝の思いしかありません
先程のお詫びも兼ねて、これから貴女の元に姫君をお返しします。
楽しみになさってください」
イザマーレは立ち上がり、ウエスターレンと共に
リリエルの元へ向かう
「お?それはひょっとして…お待ちかねのものかな?
Bletilla、お前もおいで。」
風神帝もほくそ笑み、妃の手を取り立ち上がる
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