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リリエルとBletilla


「ほら、Bletilla様。ここに居らして♪

お約束通り、ご紹介するわ。

私の大好きなイザマーレ様よ。素敵でしょ~(≧∇≦)」


風帝妃を隣に座らせ、

嬉しそうにイザマーレに抱きつくリリエル

イザマーレは静かに微笑みながら

リリエルの髪を撫でる


「ふふっ(*´艸`*)でもね、Bletilla様。

イザマーレ様はリリエルだけの大事な王子様だから、

Bletilla様には貸してあげないわ♪♪」


「(*^艸^)クスクスw リリったら💕」

雷神帝の隣で、絶えず微笑む雷帝妃


「そうだよな、リリエル。イザマーレは

お前にとって最高の王子だもんな♪」

八重歯を見せて、ウエスターレンも笑う


「ハッハッハ、リリ、最高だ! 

そこまで愛されて男冥利に尽きるな♪

イザマーレ王子様♪」

雷神帝もイザマーレにウィンクしながら豪傑に笑う


(クックック、リリエルお得意の、常套手段だな。

たしかこの場面、どこかの甘ったれの時と同じだな♪)


(お前の姫君、今回は持てる力をフルパワーで操縦してやがる。

こんな所で楽しませてもらえるとは♪)


素知らぬ顔を保ちながら、

ウエスターレンとテレパシーを飛ばし合うイザマーレ


「まったく、人目も憚らず、恥ずかしい子だね!

だいたい、誰もあんたの旦那を貸せなんて言うわけないだろ!

私が愛してるのは風神帝殿だからね💢💢」


リリエルの丁々発止に乗せられ、

売り言葉を買うように言い捨てた後

ハッとして我に返る風帝妃


その場に居合わせた皆の視線に、真っ赤になって俯く




「お?そんな言葉、久々に聞いたな。お前の声さえも♪」


「ば、馬鹿言ってんじゃないわよ!

私の事なんか、愛してもないくせに!!」


ニヤッと笑い、余裕綽々に見つめる風神帝にカッとなって言い返す

そんな風帝妃の目の前に跪き、そっと彼女の手を握るリリエル


「風帝妃Bletilla様。何を仰っているの?

風神殿は間違いなく貴女を愛してらっしゃるわ。」


「!! あんたの言葉は信用しないよ!最初に言ったはずだ!!!」

リリエルの言葉に動揺し、慌てて否定しようとする風帝妃


「私の言葉など、信じてくださらなくて結構よ。

それよりも、もっと確かな事があるの。

貴女は、とても素敵な女性だわ。綺麗で、美しい。

その御姿で居続ける事こそ、何よりの証拠ですよ。Bletilla様♪」


「!!」


「愛の魔法で、女に化身されたのでしょう?Bletilla様」


「そうか…それならば、確かに間違いないな。

リリエル。お前の言うとおりだ」


初めて会話に加わったイザマーレに、嬉しそうに微笑むリリエル


「///////」

ついに真っ赤になって俯き、黙り込む風帝妃


「ほら、こっちにおいで。意地を張るな」

ニヤッと笑い、抱き寄せる風神帝


「…ふふっ 風帝妃。

貴女のそんな可愛らしい表情、久しぶりに見たわ♪

今日は天気も良いし、久しぶりにお庭をお散歩しない?

リリ、このお城の庭には、素敵な場所があるのよ♪

スプネリアちゃんも、皆で一緒に行きましょうよ」




「本当ですか?是非(≧∇≦)ねえ、閣下、いいでしょ~?」

雷帝妃の言葉にリリエルは目を輝かせてウキウキし始める


「よしよし。仕方ないな、リリエル。

吾輩は少し後から行くから、お前は御母上と

Lily‘sの奴らを連れて、先に行っててくれ。良いな?」


「はーい(≧∇≦) じゃ、失礼しますね♪」


「リリエル様、私も一緒に行きます」

スプネリアも立ち上がり、離れで過ごしているLily‘sの元に向かう


雷帝妃たちの姿を目で追いながら、一人の女性に気づいた途端

ハッとして固まり、震え出す風帝妃


(……えっ まさか……)


「お気づきになりましたか。風帝妃殿。」

「!!」

静かに様子を窺っていたイザマーレの声に、驚愕する風帝妃


「そのまさか。あいつはまさに、貴女が受胎し産み落とした

皇女バナトラ姫の生まれ変わりですよ」


「!!!!」

あまりの事に言葉を失い、ひたすら頷く風帝妃


「先程は、妻のリリエルが大変失礼しました。御無礼をお詫びします。

そして、この場を借りて御礼を言わせていただきます。皇女バナトラ姫に

どれだけあいつが救われていたか。ありがとうございました」


「そんな…Lilyはそれ以上に残酷な目に遭ったというのに……」


「無事に生まれ変わり、吾輩の元に取り戻した今、

我々には感謝の思いしかありません

先程のお詫びも兼ねて、これから貴女の元に姫君をお返しします。

楽しみになさってください」




イザマーレは立ち上がり、ウエスターレンと共に

リリエルの元へ向かう


「お?それはひょっとして…お待ちかねのものかな? 

Bletilla、お前もおいで。」


風神帝もほくそ笑み、妃の手を取り立ち上がる






 
 
 

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