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初めての風神界


壱蛍に乗って風神界に向かうラァードルとスプネリア

風神界の事や風帝夫妻、特に風帝妃について語り合っていた


「ねえ殿下、風帝妃様ってどんな方なんだろ?

お写真は見たけど実際にお会いするの

初めてだから緊張しちゃう! 閣下も急に言うから~~💧」


緊張でソワソワしてるスプネリアを支えながら

クスクス笑うラァードル


「実は吾輩も風帝妃には幼い頃に数回会ったくらいで

よく覚えてないんだよ。優しい方だと良いな」


「スプネリア様、私も風帝妃様の事はあまり存じ上げませんが、

風神界は穏やかな風が流れ、緑豊かな所です

統治されてる風神様は豪快かつお優しいお方だと

父龍の紫雲から聞いております」


そんな話をしながら進むと、巨大なクリスタルの扉が見えてきた

ゆっくりと回転を続けている

その前で雷神帝が手をかざすと扉が開き、異次元に招き入れられた

一陣の風が吹き、風神帝が姿を見せた


雷神帝夫妻と言葉を交わし、

イザマーレとリリエルがにこやかに挨拶をする

その後、ウエスターレンに紹介された


「風神帝殿、ご無沙汰しておりました。

この度、スプネリアを吾輩の妻として迎えました。

ウエスターレンから、彼女が風帝妃様の娘だと聞いた時は驚きました」

「は、初めまして、スプネリアと申します よろしくお願いします」


「うん、ウエスターレン君にも頼んでいたが、

儂も妃から頼まれて見守っていたよ

今回は大変な目に遭ったようだが、もう心配いらないね。

ラァードル君やイザマーレ君達のお陰だね」


「はい、殿下を始め皆様に感謝してます」





挨拶が終わると城に招かれる一行


雷帝妃に連れられて、リリエルと一緒に風帝妃の部屋に行き、

初めての対面を果たした。喜んだのも束の間、

リリエルが挨拶をした途端に態度を豹変させ、

悪態を突きまくる風帝妃


リリエルと風帝妃の攻防に、

呆気に取られ見守るしかないスプネリア


その横で、こうなる事が分かっていたかのように

にこやかに微笑みながら見ている雷帝妃


「スプネリアちゃん、びっくりさせちゃってごめんなさいね(笑)

彼女をこの部屋から引っ張り出すのはいつも苦労するの。

だけど、さすがね。じゃあ、私達も広間に行きましょうか」


「あ……は、はい……」


広間に移動してからも、

風帝妃をワザと怒らせるような言動を続けるリリエル


どうしてそういう態度を取り続けるのか、

訳が分からず混乱するスプネリア


ラァードルの傍に行き、先程までのやり取りを伝える


「リリエルちゃんとサムちゃんに任せておけば大丈夫

このまま様子見ていればいいから」




……


やがて落ち着きを取り戻した風帝妃が、ある場所に皆を案内する


その場所は風帝夫妻の忘れ形見、皇女の墓所だった


見上げると青く澄み切った空が広がる

その空の青さはある悪魔を思い出させた


「ねえ、殿下……ここに参謀お連れする事出来ないのかしら⁉️」

「スプネリアも同じ事考えていた?」


すると、紫雲と壱蛍の親子龍が声を掛けてきた

「御二方様、我らもお手伝いいたしますよ」




 
 
 

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