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大魔王と大天使

  • 2024年10月29日
  • 読了時間: 3分

夜公演も感動の渦の中、滞りなく幕を閉じ

構成員一行は、夜の街へ繰り出した


乾杯の合図と共に、楽しい宴会タイムだ

気の置けない者同士の、かけがえのない時間


立場や身分を超えて、久しぶりに楽しい時間を満喫していたダンケル

口にしていたワイングラスをそっと置き、一度個室を出て行く


物陰に潜むように佇んでいた、黒い影に微笑みかける


「…やはり現れたな。毎度、ご苦労な事だな(笑)」


「ったくよぉ、ゼウスの野郎への手土産代わりに、

イザマーレの歌詞をって思ってたのに、半分ヴィデオミサじゃ、

奪いようがないじゃねーか💦」


「(笑)そいつは残念だったな♪」


「…チッ…こうなったら、手っ取り早く女性信者の心をほんの少し

鷲掴みにしてやろうか…」


「…やれやれ…出来るものならやってみろ!

私のダイヤ以外ならな…!!!」


苦し紛れに不敵な笑みを浮かべる影に、ダンケルは苛立つ




「クククッ…余計な心配するな。お前の嫁なんぞに興味はない。」


「!!なんだと?! ミカエル、お前…

あれだけダイヤに絡んできたくせに

お前と言い、イザマーレと言い…何なんだ!!」


バッサリと切り捨てるミカエルの予想外の言葉に

憤慨するダンケル


「お前たちがリリエルを大事に思う気持ちは分かる。だが、それなら

ダイヤにだって同等の権利があるのではないか?!

なぜダイヤの扱いを虐げるのだ?

お前らの大事なリリエルの結晶なんだろーが!!!」


言葉を荒げて、怒りに震えるダンケル


「…リリエルと同等?冗談じゃない。

ダイヤちゃんの中にリリエルの魂はない。

リリエルの笑顔を守るために排除させた

感情の一部にすぎない。」


「…」


「つまりな。お前が何よりも愛してやまない嫁は、

あの事件が生じなければ、出会う事もなかった

奇蹟の結晶ってことだ」


「!!」


ミカエルの話に、言葉を失うダンケル


「あの当時、リリエルとイザマーレの孤独に

何も目を向けようとしなかったお前に

ダイヤちゃんを大事に扱えと、

イザマーレに命じる資格があると思うのか?」




「……私は…イザマーレに憎まれても仕方ないな…

それでも…そんな私に、あいつはこれまでずっと変わらぬ忠誠を…」


大魔王の胸に、熱い想いがこみ上げる

忘れかけていた己の感情が疼き、震えるのを自覚していた


「彷徨いがちなお前の大事なダイヤちゃんが

居場所を見失わないよう、協力はしてやる。だが…」


「ミカエル…」


「リリエルの代わりに、ダイヤちゃんを可愛がる真似はもうしない

そんな事をされても、嬉しくないだろ?」


「…私の事は…?」


「…へっ?」

思わぬダンケルの切り返しに、今度はミカエルが固まる


「私とも、もう遊ばんのか?///////」


「ばっ、馬鹿野郎💦気色悪いわ!!」


すっかり拗ねて口を尖らせるダンケルに

ミカエルも思わず目を泳がせる


「ふっ 私を甘く見るなよ?お前の話を聞きながら

憎たらしいウレスターレンとリリエルに反旗を翻す

最善の方法を思いついたぞ…」


禍々しいオーラを厳かに解き放つダンケル

思わず圧倒されるミカエルを抱き寄せ、口唇を重ねる


「…っ///////」




動揺して抵抗するミカエルを許さず、深く口づけ合う

そっと離れて見つめ返すダンケルは、破格の麗しさだった


「これから、お前がいる場所には、遠慮なく駆けつけてやる。

まあ、いつもとはいかない。私がお前に逢いたくなったらだ!!

そして、私がまた間違っているなら、必ず教えろ。分かったな♪」


「…お前なあ…💦💦💦」


げんなりしながら、強く拒絶もせず、

ダンケルの髪を撫でてやるミカエルだった




 
 
 

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