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大魔王スタンプラリー


大魔王に抱きかかえられてふと見上げるとまだ瞳は赤くし

じっと冷徹な笑みを浮かべて睨んで見下ろす様に見ている…

睨まれても息を呑むほどの美貌に吸い込まれそうになる…

ベッドの縁に着いた途端、投げ離され

そのまま落とされると思い身体に力が入る

投げ落とされてもベッドなのでさほど痛くはないが…

フワッと身体が宙に浮いて更に目を強く閉じ身構えた


「大切な女を私が荒く扱うとでも思ってるのか?」

ダンケルが囁くように言った


優しくベッドに寝かせダンケルがダイヤの上にのしかかる


「…さて、お前を喰らう前に…聞いておこうか?逃げ出した理由を…」


「……あ、あの…逃げ出したって訳じゃ…気分転換に💦」

目を反らし呟くように言った


「私に何も言わずに人間界に気分転換だと💢???」

ダンケルが益々睨みをきかせダイヤを見ている


「…ごめんなさい…直ぐに戻るつもりで…行っちゃった💦」


「行っちゃった💦じゃない❗お前は大魔王の后なんだぞ?

天界の輩や低級悪魔にも命狙われてる事を肝に命じとけ💢

分かるよな?💢」


「はい…💦」

シュンとしてるダイヤの髪を撫でた


「それに…何でパンにワサビなどを入れたのだ?

意味が分からないのだが…??」





「…それは💦…閣下が食べて叱られるかなって…

ちょっとおフザケのつもりで…」


「だから💢…叱るのは奴の役目ではない💢

私の役目だ💢何を求めてるのだ?

叱られたって何の得にはならんだろ?まったく…」


「…そうだよね…分かってるけど…焼きもち焼いちゃって😅」


「…ますます意味が分からんのだが…

叱られて、より嫌われるだけじゃないか?」


「……💦💦」

ダンケルの至極最もな指摘に、焦って俯くダイヤ


「待て、思い出したんだが…

お前がまだイザマーレと忠誠契約していた頃

お前は散々、あいつらに叱られて飛ばされては泣いていた。

私は当時、イザマーレの事ばかりを責めた。その事を

後からリリエルにこっぴどく叱られたことは覚えているぞ

お前、まさか…」


「……💦💦💦あの時は…その…」


「…そんな仕打ちを望んでいるなら、私がいくらでも弄ってやろう

落ち込んだフリをして相手を誘うなど、良い根性してるではないか」


赤い瞳で睨み付けるダンケルに、心の底から震え上がるダイヤ


「おいダイヤ。お前は本当に、何も分かっていない。

イザマーレに対する片思いなら、私は誰にも負けない自負がある。

そんな見え透いた小手先の誤魔化しで、私の次元まで辿り着けるものか!!」


「!!」





「ウエスターレンとリリエル、あいつ等には

たしかに敵う気がしない。だが、お前ごときなら

苦も無く勝てるだろうな(笑)良いのか?お前など置いて

イザマーレの元へ行っても良いのだぞ?

お前のせいで、どれだけイザマーレを苦しめた事か…。

誰よりも私の腕で抱きしめてやりたいあいつの事を…」


「そ…そんなっ…いやああああ(涙)」

ダイヤが引きつりダンケルに抱きつく


「ごめんなさい😭😭😭もう馬鹿な考えはしません💦」


ペソペソ泣くダイヤを抱きしめながらクスクス笑っていた

彼女に聞こえないように…ダンケルは心の中で思っていた


『例え光を求めても絶対に離しはしないがな…(笑)

当分は、この手を使えばダイヤの暴走も抑えられる♪

よし!!いいぞ!大魔王満足💕(๑•̀ㅂ•́)و✧』


更にダンケルは追い打ちを掛ける


「ダイヤ…お前のおかげで、アイツを抱くことも出来ないではないか…

どう慰めてくれるのだ?」


切なそうに俯くダンケルに、本気で慌てるダイヤ

「おっ…お慰めします💦💦💦陛下の思うがままに…」


「……たっぷり慰めてもらうからな…

お前がイザマーレの事を忘れる位に闇に染めてやろうな…」


「…私は心から陛下をお慕いしております。

今回はプエブロドラドの住民や低級悪魔達の言われた事を

気に留め流せなかったのが原因です…本当にごめんなさい…」





シュンとしてるダイヤを見つめるダンケルの目は赤いまま


…近づくダンケルに叱られると思い、

目をギュッと瞑り身構えて震えてるダイヤの口唇をそっと塞いだ


「!…///////」

ダイヤはポカンとダンケルを見ていた


「叱られたいと言う割に…怖がりだよな…

ダイヤ、お前はもう少し素直に愛されるべきだぞ?」


「…陛下…(涙)」


「分かったら、身体を開き私の愛を受け止めろ」

その時にはダークブルーの瞳に戻り微笑んでいた


ダイヤを一糸纏わぬ姿にさせ、欲望のままにたっぷりと愛撫し

腕の中で啼き続けるダイヤを見ては耳元で囁く


「愛している…もう絶対に離さない…もっと啼け…私のために」


既に溢れ出ている密の入口に指をあてがい、弄ぶ

そしてダイヤに言わせる


「どうされたいのだ?ダイヤ…お前の口から言ってみろ…我慢するな…」


「可愛がってください…闇色に…染めてください…貴方色に…」

息を途切れさせながら恥ずかしそうに懇願する


再び唇を重ね一気に攻める。

ダイヤの身体が震え、幾度も記憶が飛びまくり

深い闇に墜ちていく…


腕の中で果て寝落ちしているダイヤの顔を見ながら微笑み

髪を撫でるダンケル




作戦成功だな♪当分はイザマーレにフラつく事もないだろう…

しかし…あいつらはずっとラブラブだよな…

…ダイヤは浮き沈みが激しいから飽きはしないが…

あいつらは飽きないのか?毎日扉を消すし、下手すりゃ数ヶ月は

扉すら現れないと言うではないか…


愛しい光の悪魔の姿に想いを馳せる大魔王


(…試しに1年位、手放さずに扉消してやろうか♪)

ふとダイヤの寝顔を見て再び口唇を重ねた…



 
 
 

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