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時空を超えて


………


失恋の痛みを晴らすかのように、がむしゃらに頑張るシューゾウを

観覧席から見つめ、涙を流すプルーニャ

思わず身を乗り出す勢いで興奮しているプルーニャを

花蓮光が慌てて止めに入る


「…でも、良いよね。手塩にかけて育てた子が

刻一刻と成長する姿は感動ものよね」


「それでも、どこか寂しいものなのよね」


プルーニャを気遣いながら、

どこか懐かしい気持ちになる リリアとムーラン


「私たちも応援してあげちゃおうよ!!

シューゾウ~!!頑張れ!!!」

メガホンで声援を送る ダイヤと花蓮光


「…確かに、良いもんだよね。

我々、今までは考えた事もなかったけど

サムちゃん達にもソラちゃんいるし、セルダも…

あんな風に誰かの養い親になって、育ててみるってのも、

悪くないかも……」


腕を組み、しみじみと感慨深げなラァードル

隣で聞いていたスプネリアは、ほんの少し顔を赤くして苦笑いしている


「ああ~…俺も探してみよっかな。悪魔のたまご♪」


バナトラと一緒に仲睦まじく子育てする自分の姿を想像し

獲物を虎視眈々と狙うバサラ


帯同するLily‘sも一緒になって

「悪魔のたまご」探しが一大ブームとなりつつあった




 
 
 

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