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最高魔たちの舞台裏


数日後……


裏側で起きた波乱も何のその、

人間界のとある場所に集結した最高魔たち……


その日の前説担当に選ばれたセルダは

必死に原稿を作り、音読練習を繰り返している


そんな愛すべき悪魔猫を優しく見守るベルデ


「セルダ、大丈夫だよ。僕も、いつも聞き返されるし(笑)」

「ベルデは『いえ~い』があるから良いじゃんね💦💦」


慰めになるのか分からないベルデの励ましに

思わず言い返すセルダ


「ベルデ。お前は聞き取れないんじゃない。何言ってんだか、

意味が分からんだけだ(笑)」

「……謝れよぉ(笑)」


イザマーレをサポートしながら

隣の楽屋の様子を見聞きしていたウエスターレンが

冷静にツッコミを入れ、穏やかに切り返すベルデ


「クククッ ベルデは天才肌だからなあ(笑)」

イザマーレもニコニコと会話に加わる





ひとしきり、汗を流したイザマーレに、

そっとガウンを纏わせるウエスターレン


身体を冷やさない為と、己の自制の為、

そして他者への牽制の為だ


「ウエスターレン…ありがとな。だが、そこまで寒くないぞ?

吾輩、そんなにヤワじゃない……」


「馬鹿野郎!!だからって、

お前の魅惑の身体を提供してやるほど

俺様も甘くはない♪」


「…//////」


リリエルどころか、ウエスターレンとの触れ合いさえ

我慢し続けているイザマーレ。構成員たちの前で堂々と宣言され

照れくさそうに、だが嬉しそうな表情を浮かべる


そんなイザマーレが愛らしく、ずっと見ていたい思いに駆られる

構成員、悪魔軍のスタッフたち


「あっ、閣下~♪見て見て~今日の俺の麗しい姿」


そこへ、ヒラヒラの衣装を振り撒きながら

なぜか上半身は裸で猛アピールをするバサラ


「滅💢💢」


同時に鉄壁の防御で跳ね返すイザマーレとウエスターレン





 
 
 

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