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梅園学生寮


序章


王都ビターバレー

その中に唯一、居を構える屋敷

最高魔イザマーレ族の長の居住地として有名だ


その屋敷を取り囲むように存在する、広大な敷地には

愛する妻のおねだりに応える形で設えた豪華絢爛な庭園

その片隅で、紅蓮の悪魔との愛の結晶と言うべき

2世が発生したのは記憶に新しい


文化局の森と併設する形で館が建設され、

やがて風景に溶け込み、民衆からも自然と親しまれるようになった頃

屋敷を挟んで反対側の敷地に、悠々とそびえ立つ梅の木

その梅の木をシンボルとした巨大な建物が建設された


見た目はシンプルなコンクリートなのだが、

迂闊に身分の低い悪魔や邪念を抱く者が近づくと

入口を進んだ途端に出口のない無限迷宮で彷徨う事になる


厳正な審査を潜り抜けた者のみ、入室を許可されるのだ


この春に適性検査合格の判定を受け、新たに入室することになった13魔

いずれも、最高魔イザマーレ族を象徴する白塗りの面をしている





 
 
 

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