母娘の対面
- RICOH RICOH
- 2024年10月29日
- 読了時間: 2分
「…雷帝妃♪お待ちしてたわ。さ、中に入って♪」
リリエルとスプネリアを連れて、雷帝妃が部屋の扉をノックした途端、
飛び出してきて抱きつく風帝妃
「風帝妃…お元気そうで良かったわ。
今日はお客様もお連れしたのよ。紹介させてね♪」
風帝妃を優しく抱き止め、穏やかに微笑む雷帝妃
「ほら。彼女がスプネリアちゃん…貴女の娘よ。」
雷帝妃の言葉に、はち切れそうな笑顔で振り返る風帝妃
「ええ。気がついていたわ。花嫁の時のお写真を
見せてもらっていたもの(*´艸`*)」
「お母様ですね?初めまして。スプネリアと申します」
スプネリアは丁寧にお辞儀をする
「silan…」
嬉しそうに涙を浮かべ、抱きしめる風帝妃
「えっ?」
初めて聞いた呼び名に驚くスプネリア
「貴女の本来のお名前よ。花の力を使いたい時、思い出しなさい。
きっと役に立つわ」
「…はい。ありがとうございます」
「…素直でとても可愛らしいわね。
貴女をお支えし、見守ってくださったウエスターレン様と
雷帝妃の娘のオーラのおかげね。貴女は間違いなく幸せになれるわ。
雷神の皇太子との幸せを風神帝といつも見守っているから…」
笑顔で居ながら、その目の奥に寂しさを宿す風帝妃
ここまでのやり取りを静かに見つめていたリリエルに、
雷帝妃がそっと囁く
「リリ、どう? あの彼女にそっくりじゃない?」
含み笑いをする雷帝妃に、リリエルも微笑み返す
「…本当に。驚きました(*´艸`*)
ここまで可愛らしい魂の持ち主でいらっしゃったのですね」
「ふふっ Lilyならきっとそう言うと思ったわ♪
私もつい、放っておけなくて。
いつもお傍に居たいと思ってしまうのよ♪」
「…まさかそれで、お父様まで困らせたり…なんて」
「わかっちゃった?つい、何度も帝にお願いしちゃったわ。
でも絶対に聞き入れてくださらなくて💦
彼女は最初から、風神様に愛されていたしね♪その代わりにって
人間界で見つけたゲームを沢山プレゼントしてくださって…」
はにかんだように笑う雷帝妃
「私もなんです。お母様…
イザマーレ様には、『何があっても、もう助けない』とまで
言われてしまって…💦
これ以上、閣下の御心に負荷をかけてはいけないと
反省しているのです…」
困ったように俯くリリエル
「それなら、私たち女が悪役を買って出るしかないわよね♪」
茶目っ気たっぷりの雷帝妃の言葉にリリエルも笑顔になる
「ふふ💕では、私もお手伝いさせてくださいますか?お母様」
「もちろんよ♪ お手並み拝見だわ(笑)」
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