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母娘の対面


「…雷帝妃♪お待ちしてたわ。さ、中に入って♪」


リリエルとスプネリアを連れて、雷帝妃が部屋の扉をノックした途端、

飛び出してきて抱きつく風帝妃


「風帝妃…お元気そうで良かったわ。

今日はお客様もお連れしたのよ。紹介させてね♪」

風帝妃を優しく抱き止め、穏やかに微笑む雷帝妃



「ほら。彼女がスプネリアちゃん…貴女の娘よ。」

雷帝妃の言葉に、はち切れそうな笑顔で振り返る風帝妃


「ええ。気がついていたわ。花嫁の時のお写真を

見せてもらっていたもの(*´艸`*)」


「お母様ですね?初めまして。スプネリアと申します」

スプネリアは丁寧にお辞儀をする


「silan…」

嬉しそうに涙を浮かべ、抱きしめる風帝妃


「えっ?」

初めて聞いた呼び名に驚くスプネリア


「貴女の本来のお名前よ。花の力を使いたい時、思い出しなさい。

きっと役に立つわ」


「…はい。ありがとうございます」


「…素直でとても可愛らしいわね。

貴女をお支えし、見守ってくださったウエスターレン様と

雷帝妃の娘のオーラのおかげね。貴女は間違いなく幸せになれるわ。

雷神の皇太子との幸せを風神帝といつも見守っているから…」


笑顔で居ながら、その目の奥に寂しさを宿す風帝妃




ここまでのやり取りを静かに見つめていたリリエルに、

雷帝妃がそっと囁く


「リリ、どう? あの彼女にそっくりじゃない?」


含み笑いをする雷帝妃に、リリエルも微笑み返す


「…本当に。驚きました(*´艸`*)

ここまで可愛らしい魂の持ち主でいらっしゃったのですね」


「ふふっ Lilyならきっとそう言うと思ったわ♪

私もつい、放っておけなくて。

いつもお傍に居たいと思ってしまうのよ♪」


「…まさかそれで、お父様まで困らせたり…なんて」


「わかっちゃった?つい、何度も帝にお願いしちゃったわ。

でも絶対に聞き入れてくださらなくて💦

彼女は最初から、風神様に愛されていたしね♪その代わりにって

人間界で見つけたゲームを沢山プレゼントしてくださって…」


はにかんだように笑う雷帝妃


「私もなんです。お母様…

イザマーレ様には、『何があっても、もう助けない』とまで

言われてしまって…💦

これ以上、閣下の御心に負荷をかけてはいけないと

反省しているのです…」


困ったように俯くリリエル


「それなら、私たち女が悪役を買って出るしかないわよね♪」


茶目っ気たっぷりの雷帝妃の言葉にリリエルも笑顔になる


「ふふ💕では、私もお手伝いさせてくださいますか?お母様」


「もちろんよ♪ お手並み拝見だわ(笑)」



 
 
 

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