波紋 後半
- RICOH RICOH
- 2024年10月29日
- 読了時間: 7分
……
あのkojiは、元は天界の者…
ヨッツンハイムの事件でイザマーレを閉じ込めた天使軍のトップ。
ゼウスからも絶大な信頼を受けている者として有名だった。
しかし、イザマーレを助けようと
命懸けで魔界から来たLilyelを見た途端、一目惚れをしてしまった。
いつの間にかゼウスの目を盗んでは、近付き寄り添うようになっていた。
しかしLilyelはkojiの事など目に入らず、
イザマーレの事だけを思い、ひたすら泣き続ける日々…
どうにか助けてやりたいと、彼女にゼウス襲撃を促した
だが…Lilyelはゼウスの襲撃に失敗し公開処刑となってしまった。
Lilyelに惚れていたkojiはゼウスを許すことが出来なかった
彼女と同じようにゼウスに反撃し、命を奪われ人間界へ突き落とされた。
人間になれば天界の事を忘れてしまうが…
命尽きる直前までLilyelを思い続け
またLilyelに会いたいと願い続けていた。
そうして人間に生まれ変わり、最高魔軍と出会った。
そこでようやくリリエルを見付けた。その時に流れた噂があった。
信者を全うしていれば…魔界に行けるかもしれないと…
歳月を経て天寿を全うし、晴れて魔界に来る事が出来た。
しかし…魔界に来ても副大魔王の妃となったリリエルには近寄れず
何とか軍に入隊する事を思い付いたKoji
すべては、リリエルに近付く為………
……
イザマーレの話す内容を
リリエルは不思議そうに聞いていた
「…分かっていながら、あいつを魔界に来させたのには
お前なりに考えがあったからなんだろう?」
ウエスターレンが言うとイザマーレは不敵な笑みを浮かべている
「ま、あいつがリリエルに近寄って悪さをしなければ戦力にもなるしな。
また抱きつこうなどしたら、吾輩が守ってやるから問題はないだろ?」
リリエルの髪を撫でながら見つめるイザマーレ
ウエスターレンも含み笑いをしながら煙草を取り出す
「も〜、そんな事で閣下にご迷惑をおかけするなんて
申し訳ないです…💦そこまで心配していただかなくても…💦」
「何を言うか、リリエル。もう少しお前自身の魅力を自覚しろ。
お前には過保護になるくらいで調度良いのだ。」
「…//////💦」
困り顔で俯き、口を尖らせるリリエル
言った傍から無防備すぎるリリエルの仕草に
食欲が鰻登りに湧き立つ2魔
思わず見とれて少しの沈黙…。
一斉に3魔は気が付いた…
「…おいおい…マジか…(笑)」
ウエスターレンがニヤニヤしている
「…ダイヤ様に肝心な事を言ってなかった💦」
リリエルが真っ赤にして呟いた
「…向こうもお楽しみ最中らしいな…そろそろ堅苦しい話は止めて…」
リリエルを抱き上げ、イザマーレとウエスターレンは
寝室に瞬間移動し扉を消した
部屋の灯りは薄暗くお互いの顔が見える位…
澄んだダークブルーの瞳に見つめられ、恥ずかしそうに俯くダイヤ
「…さて、ダイヤ。」
「…陛下…?」
甘く囁かれ、優しく触れてもらえる喜びに
顔を上げて見つめ返す
その時初めて気がついた
ダンケルが微笑みではなく、冷酷に睨んでいることに…
「え…っ 何か…怒ってる…?」
慌てて問いかけながら、ここ数日間の自分の行動を
思い返してみるが…分からない
「あのなあ。私にもお前を叱る権利くらい、あるはずだぞ!!
あんな、人間の男などに容易く抱きつかれやがって!!!」
「!!…だっ、だけど、あれは…」
思わず反論しようとするダイヤの頬を、ムギュッと挟みこむ
「黙れ!口答えは許さんぞ!!お前がもっと強く拒否すれば
防ぐことも出来ただろう。あれが人間でなく、敵だったらどうする?
何のために鍛えてやったと思うのだ!!」
「∑(๑º口º๑)!!」
「それにだ。お前…聞こえただろう!アイツの呟いた言葉を」
(…お前じゃないんだよ…)
ダンケルの追撃に、昼間の事を思い返したダイヤ
「お前、あの時、若干苛立ってなかったか?
私に誤魔化しが通用すると思っているのか?!」
「!!……///////」
「それに…」
「はあ…まだあるの…(^-^;」
「ここに来てからも…なぜ私のそばをすぐに離れて
どこかに行ったりするのだ?」
「…(^-^; だ、だって…私が側に居たら深い話もできないかなって…
久々に閣下と一緒に過ごされたいかなと…」
何の悪気もなかったダイヤは、困り果てながら、さすがに言い返す
だが、ダンケルはさらに苛立ちを増していく
「馬鹿野郎!少しはリリエルを見習え‼️
あいつはいつだって、イザマーレの傍に寄り添ってるだろーが💢💢
あれではまるで、私がリリエルに公開処刑されただけではないか💢💢」
「えっ…💦」
「『えっ』じゃない!!許さんぞ。私の事を放置した罰だ!!
覚悟しろ…」
冷酷に告げた途端、指先ひとつで一糸纏わぬ姿にされたダイヤ
躊躇する暇もなく、突然、最も敏感な場所に
その冷ややかな指をあてがわれる
「ひっ…いっいやあ…///////」
あまりの事に羞恥心を抱き、抵抗しようとするも身動きが取れない
ドクン…っ……
突然、心臓が高鳴り、身体が熱くなる
「!?…へ…陛下…? 何するのっ やめて…っ」
「…お前の身体に楔を打ち付けた。
抗う事は許されない。身も心も私に捧げろ…」
そのまま激しく愛撫し始める
「はあんっ…あああん…い、いやああああ…」
媚薬の一種
その事にようやく気がついた時には
とめどない絶頂に襲われ、堪らず嬌声を上げ続けていた
部屋中に響き渡ってる事も気が付かぬままに…
ダンケルの腕に抱かれ、溺れ続けるダイヤを更に深く愛した
なにより媚薬の効き目もあり何度も愛される事を求める…
ダンケルも髪を撫でて応じる
息も整えることすら許されず
何度もとろけそうになりながら愛する悪魔の名を呼び
幸せそうに果て抱きしめられて眠りにつく…
あの新米のやらかした行動に、
リリエルだけを守るイザマーレからは放置された挙句、
新米に罵倒され苛つく気持ち…
そしてペンションに着いてからも、
イザマーレと深い話をさせようと気を遣い、ダミアンから離れていた行動…
ダイヤの気持ちは全て、ダンケルにも分かっていた。
ダイヤがムキになり、口答えし反論しても、それが可愛くて仕方がない
…今までには無い感情を…ダイヤが引き出して来るのだ
新米にダイヤが抱きつかれた焼きもち…
イザマーレと話している時でも、常に側にいて欲しいという気持ち
それらが重なり叱ってしまった…
片時も離さず、側に居させたい。
誰にもダイヤを渡したくない気持ちが更に強くなる。
貴族の規律ばかり守り、ダンケルの目を気にして
機嫌取りをする過去の后には愛情など沸かず、
焼きもちすら考えられない事だった。
少し甘々にしすぎか?とも思うのだが…
自由にして伸び伸びとしているダイヤを愛しく思うのだ
腕の中で満足し眠りに就いているダイヤ…
ダンケルもいつの間にか共に眠りについていた
湖畔に映し出される月光がひときわ輝く夜
水面が震え、響き渡っている
一つの部屋に月光が差し込む
お互いの顔がようやく見えるくらいの薄闇の中
敢えて、部屋の灯りをつけずに…
光の悪魔は…髪を下ろし大切な花を見つめる
そして紅蓮の悪魔は…一糸纏わぬ花を自分の胸に引き寄せ
後ろから愛撫し花を啼かせていた
「…いい啼き声だ…気持ちいいのか?…リリエル…」
胸の蕾を指で摘みながら耳朶を甘噛みし
リリエルの口唇を奪う
吐息と矯声を漏らし身体を震わせるリリエル
光の悪魔は腹や太腿に舌を這わせ、愛撫し続ける
蜜が溢れる入口をゆっくりと指でなぞる
「////かっ…か…////…んっ…あ…////は…」
全身の力が抜けていく
ウエスターレンに全てを預け震え
記憶が無くならないよう耐えるのに必死だった
「…綺麗だぞ…リリエル…耐えてる顔も…」
奥まで指をゆっくりと入れ掻き回し味わう
記憶が吹き飛びそうになる直前で指を抜き
顔を埋め、吹き出す蜜 全てを飲み干した
「リリエル…イザマーレにおねだりしないと…
『お願いします…挿れてください』って…
言わないとご褒美が貰えないぞ?」
リリエルの身体を支えるウエスターレンが囁き、
促すように首筋に舌を這わせる
「////かっ…か…お…願い……」
恥ずかしさと止まらない快感で…イザマーレに懇願した…
「…よく言えました…褒美をやろうな…リリエル…」
闇夜を月光が明るく照らす…
イザマーレに続いてウエスターレンもリリエルを可愛がる…
夜明けまで3魔の営みはいつまでも続いた…
🌷波紋 Fin.🌷
コメント