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消えた扉の中は・・・


「…虫…虫は…居ない…?」


イザマーレの腕の中でも、相変わらず震えたままビクついているAnye


虫一匹どころか、外敵全て侵入できないよう

超強力な結界を張り巡らしているのだが…


「大丈夫だ。もう、居ないから…(苦笑)」


何とか、甘い雰囲気に持っていきたい大悪魔も一苦労だ


(えーっとー…ウエスターレン?虫はとりあえず、もう良いぞ)


………

……


「…ったく、まどろっこしい!!」


「まあまあ…これで良いかな?

そろそろ、羽根の調査に戻りたいんだけど…(^-^;」


ウエスターレンの指示でリモコンで遠隔操作しているベルデも苦笑い


そこへ、イザマーレからのテレパシーが届く


(はいはい。ったく…とりあえず、明日からの食糧調達は任せておけ♪)


イザマーレと交信するウエスターレンの様子にほくそ笑みながら

メンバー分のティーセットやハーブを黙々と準備し始めるベルデ


「…構成員にも、声をかけておいた方が良さそうだね。

曲作りするには、もってこいの場所じゃない♪」





……


「Anye、怯えるな。吾輩だけを感じろ…」


一糸纏わぬ姿で肌を重ね合う2魔…

柔らかい、ほのかな光に包み込み、Anyeを安心させていく


快感の波にさらわれながら

頑なに閉ざしていた心の鍵が押し開かれていく


(なるほどな…)


Anyeの脳裏に浮かび上がる、在りし日の様々な景色を

全て感じ取ったイザマーレ


腕に包まれ、眠りにつくAnyeのあどけない表情を見つめながら

熟考し始める





 
 
 

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