消えた扉の中は・・・
- RICOH RICOH
- 2024年11月25日
- 読了時間: 2分
「…虫…虫は…居ない…?」
イザマーレの腕の中でも、相変わらず震えたままビクついているAnye
虫一匹どころか、外敵全て侵入できないよう
超強力な結界を張り巡らしているのだが…
「大丈夫だ。もう、居ないから…(苦笑)」
何とか、甘い雰囲気に持っていきたい大悪魔も一苦労だ
(えーっとー…ウエスターレン?虫はとりあえず、もう良いぞ)
………
……
「…ったく、まどろっこしい!!」
「まあまあ…これで良いかな?
そろそろ、羽根の調査に戻りたいんだけど…(^-^;」
ウエスターレンの指示でリモコンで遠隔操作しているベルデも苦笑い
そこへ、イザマーレからのテレパシーが届く
(はいはい。ったく…とりあえず、明日からの食糧調達は任せておけ♪)
イザマーレと交信するウエスターレンの様子にほくそ笑みながら
メンバー分のティーセットやハーブを黙々と準備し始めるベルデ
「…構成員にも、声をかけておいた方が良さそうだね。
曲作りするには、もってこいの場所じゃない♪」
……
「Anye、怯えるな。吾輩だけを感じろ…」
一糸纏わぬ姿で肌を重ね合う2魔…
柔らかい、ほのかな光に包み込み、Anyeを安心させていく
快感の波にさらわれながら
頑なに閉ざしていた心の鍵が押し開かれていく
(なるほどな…)
Anyeの脳裏に浮かび上がる、在りし日の様々な景色を
全て感じ取ったイザマーレ
腕に包まれ、眠りにつくAnyeのあどけない表情を見つめながら
熟考し始める
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