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皇太子の悔恨


スプネリアの事をリリエルに任せ、リビングで話し合う3魔達


「ラァードル。まあ、仕方の無いことだ。

予測つかないこともあるだろうからな

特に、惚れた相手となるとな♪」

努めて穏やかな表情で慰めるイザマーレ


「うん、分かってるよ…でもまさか、こんな事になるって……」

ラァードルは責任を感じて項垂れる


「ねえ、サムちゃん、ベルデ……記憶を戻す方法ってないの?

自分のせいだって事も分かってる!だけど……」


「ラァードル……焦っても何も解決しないよ。

今、いちばん不安なのはスプネリアちゃんだからね。

今は彼女の体調を見ながら考えていくしかないよ」


そこにウエスターレンが戻ってきた


「ラァードル、聞きたい事がある。

この煙草はいつ何処で手に入れた?」


「え?」




ウエスターレンに聞かれ、しばらく考え込むラァードル


あれはいつ手にしたものか…記憶を辿っていくと

バサラとの打合せの席で、自分は吸わないからと貰った物だった。

ラァードルはたまたまいつものを切らしてしまい、使ったものだった


「やはり、煙草そのものに何か仕掛けられてたのか?」


ラァードルの心を読み取り、冷静に問いかけるイザマーレと

目配せし頷くウエスターレン


「そうだな、記憶を操作する成分が含まれているようだ。

それが呪いの正体だろう。ベルデ、詳細分析を頼む」


「分かった。すぐ取り掛かるよ。リリエルちゃん、

スプネリアちゃんの様子は随時知らせてくれるかな?」


「分かりました。何かあれば、すぐ連絡いたします」


頷くリリエルを見届けて、魔法陣で立ち去るベルデ




 
 
 

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