皇太子の悔恨
- RICOH RICOH
- 2024年10月28日
- 読了時間: 2分
スプネリアの事をリリエルに任せ、リビングで話し合う3魔達
「ラァードル。まあ、仕方の無いことだ。
予測つかないこともあるだろうからな
特に、惚れた相手となるとな♪」
努めて穏やかな表情で慰めるイザマーレ
「うん、分かってるよ…でもまさか、こんな事になるって……」
ラァードルは責任を感じて項垂れる
「ねえ、サムちゃん、ベルデ……記憶を戻す方法ってないの?
自分のせいだって事も分かってる!だけど……」
「ラァードル……焦っても何も解決しないよ。
今、いちばん不安なのはスプネリアちゃんだからね。
今は彼女の体調を見ながら考えていくしかないよ」
そこにウエスターレンが戻ってきた
「ラァードル、聞きたい事がある。
この煙草はいつ何処で手に入れた?」
「え?」
ウエスターレンに聞かれ、しばらく考え込むラァードル
あれはいつ手にしたものか…記憶を辿っていくと
バサラとの打合せの席で、自分は吸わないからと貰った物だった。
ラァードルはたまたまいつものを切らしてしまい、使ったものだった
「やはり、煙草そのものに何か仕掛けられてたのか?」
ラァードルの心を読み取り、冷静に問いかけるイザマーレと
目配せし頷くウエスターレン
「そうだな、記憶を操作する成分が含まれているようだ。
それが呪いの正体だろう。ベルデ、詳細分析を頼む」
「分かった。すぐ取り掛かるよ。リリエルちゃん、
スプネリアちゃんの様子は随時知らせてくれるかな?」
「分かりました。何かあれば、すぐ連絡いたします」
頷くリリエルを見届けて、魔法陣で立ち去るベルデ
コメント