皇太子の戸惑い
- RICOH RICOH
- 2024年10月29日
- 読了時間: 1分
少し離れた所で3名のやり取りを見聞きしていたラァードル
その時、扉を消したはずのイザマーレの声がして、
驚いて耳を澄ませる
(ラァードル、もしスプネリアの記憶が
戻らなかった場合はどうする?
今のまま、クヨクヨしながら過ごしていくのか?)
「そんな事はしない!今以上に愛して
守っていくに決まってるじゃん!
スプネリアが抱えてる不安も、丸ごと全部ね!
今は彼女自身が記憶を取り戻したいと強く願っているから
吾輩も力になってやりたいんだ」
力強く答えるラァードル
そして何があってもスプネリアを守り抜く、守ってみせる!と
改めて決意した瞬間だった
だがふっと我に返り、辺りを見回すが、
先程まで傍に居たはずのスプネリアの姿が見えない
「あれ? ねえ、スプネリアは…?」
慌てて彼女の気配を探し始めるラァードルに、
再び、イザマーレのテレパシーが聞こえてきた
(落ち着け、ラァードル。スプネリアの方が、ずっと前向きだぞ?
お前なら分かるはずだ。お前たちの思い出の場所だろ?)
「…!!」
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