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笑顔もなくす


結局イザマーレは一睡もできず、そのまま朝を迎える

きちんと朝食は用意してあるが、リリエルは姿を見せない


「お?リリエルはどうした?」

普段と様子の違う風景に

ウエスターレンも何気なく問いかける


「……吾輩、いい加減、リリエルに見限られたかも……」


頭を抱え、悩み始めたイザマーレ。


「ダイヤのことか?心配いらないさ。

お前が帰るのを待ってたんだろ?

あいつも眠いだけじゃないか?」


そんなイザマーレの髪を撫で、

やさしく労わるウエスターレン。



イザマーレは、リリエルの笑顔を見れず、

食欲もわかず、落ち込みが加速する。


ウエスターレンはイザマーレを抱きしめる。

「心配いらない。お前が元気をなくしてどうする?

リリエルのためにも、堂々としていろ。な?」


「…ウエスターレン…」


ウエスターレンはイザマーレと口唇を重ねた。

そして愛し始めた…





 
 
 

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