紫蘭の試練
- RICOH RICOH
- 2024年10月28日
- 読了時間: 13分
元老院の姫君が…
結晶に次ぐ暴走キャラとして駆け巡る…(^-^;
ある日の事
ラァードルは次の黒ミサツアーの打ち合わせに
壱蛍を伴い出掛けていた
元老院でスプネリアは1名、留守番をしながら、
スマホでショッピングサイトを眺めていた
「えっと、まずは殿下が喜んで着そうなTシャツとパンツをと……」
何枚か選んでカートに入れていく
自分の物を選ぶのも、動き易さ重視して選んで買うので
女性らしい服装は1枚もないって言っても良いくらい無頓着だ
だけど、今日サイトを見ていて釘付けになった洋服があった
チャイナ服風のグリーンのワンピース……
欲しい……でも似合わないだろうな……
そう葛藤しながら眺めていたのだが、ある事を思い出し購入を断念する
『買っても着なかったら勿体ないし、ましてや私なんかがね……』
とりあえず、いつも通りの洋服等を数点選んで注文した
自分がスカートや女の子らしい服装を避けるようになったのは何だったのか…
スプネリアは考えてみた
幼少期の頃、初めてワンピースを着て
人間として暮らしていたラァードルの目の前に立った時
『なんだ?その格好は⁉️ 全然似合わねーの!』
ああ、そうだ……あの一言で女の子らしい服装は全部拒否してきたんだ……
でも、今はどうなんだろう……? 可愛くなれば喜んでくれるかな……?
そう考えて最初に見つけたワンピースは保留で無地の当たり障りのない
ワンピースを1枚選んで注文してみた
喜んでくれるのか、それとも拒否されるのか……
スプネリアにしてみれば賭けみたいなものだった
少し前の女子会でリリエルやLily‘sの皆に、お洒落について少し
聞いたことで、ワンピースを着てみたい気持ちになったのかもしれない
『殿下、喜んでくれるかな?』
数日後、注文していた品物が届いた
箱を開け、ラァードルの物と分けて自分が注文した物を自室に運ぶ
スプネリアは最後に注文したワンピースを取り出し着てみる
サイズはピッタリだった 鏡で見て確かめる
「うん、悪くないかな⁉️」
後はラァードルが帰ってきたらどう反応するかだけだ
「……喜んでくれるかな? 喜んでくれると良いな︎💕」
ドキドキしながら待ってるとラァードルと壱蛍が帰ってきた
「ただいま、今日のミーティングも盛り上がったよ……
ってスプネリア、どうしちゃった⁉️ そのワンピースは……⁉️」
「……えっ? どうって……着てみたくなったから……」
「スプネリア様、お似合いです!」
「あ、ありがとう……壱蛍……」
壱蛍がスプネリアに声をかけた瞬間、
ラァードルの顔がムッとし目を逸らしたのを見逃さなかった
「……やっぱり、似合わない……よね⁉️」
そう呟き俯く
悲しかった…… 涙がこぼれそうになる……見られたくない
そう思った瞬間、部屋に鍵を掛けて閉じ篭ってしまう
スプネリアだった
一方ラァードルはというと
「……何故素直に褒めてあげれないのかな?似合っているって…
幼い頃に、からかい半分で似合ってないって言ってしまい
スプネリアからお洒落する楽しみを奪ったようなものなんだよな……
それに、あんな可愛い格好は他の男には見られたくないからな」
1魔リビングのソファーに座り込んで悩んでいた
先程の態度は素直に褒めてる壱蛍に対して嫉妬してしまったって
謝るしかないよな……そう思いスプネリアの部屋の前まで行く
一呼吸してノックをしてみるが反応がない
もう一度ドアを叩き声をかけてみるがやはり返答はなかった
魔力で鍵を開け部屋のドアを開けると、中は真っ暗
灯を着けるとスプネリアの姿は無く、ビリビリに破られた
ワンピースがあるだけ……
その状況を見ただけで、どれ程のショックを受けたのか
判った様な気がしたラァードル
「スプネリア!吾輩が悪かった……」
部屋中を探してもいないスプネリア、青ざめるラァードル
元老院周辺を壱蛍や使い魔達と探すが見つからない
もしやと思い、壱蛍達にスプネリアが戻ってきたらすぐ連絡するよう
言い残し、魔法陣でプエブロドラドに向かう
プエブロドラドの入口に着いたラァードル
そこで、遊びにに来ていたバサラとバナトラに出会う
バサラは相変わらず信者の女の子達の容姿や服装を褒めてる
バナトラはその傍で呆れながらもその様子を眺めていた
そしてラァードルに気が付き声をかける
「あ、殿下、こんにちは!
先程スプネリアちゃん見掛けたけど、もしかして喧嘩でもしました?」
「……バナトラちゃん、スプネリアと会った?」
「はい、少し前に会いました
かなり落ち込んでいたので、事情聞いて、
もっと自分に自信持ちなさいって話はしましたけど」
「そっか、ごめんね、迷惑かけちゃったね」
「いいえ、私の事は気にしなくても大丈夫です
でも、女って好きな異性の前では
可愛くなりたい、綺麗で居たいって思うものなんです。
スプネリアちゃんは他人の為によく動いてますが、
その分自分に自信が無くて、なかなか殻を破れないのかと思いますよ」
「……うん、バナトラちゃんの言う通りだと思う
吾輩の素っ気ない態度が傷付けたんだ……」
「スプネリアちゃん、多分前に住んでた部屋に居ると思いますよ」
「うん、そうだろうと思って迎えにきたんだ」
「殿下、苛めるのも時と場合を選んであげて下さいね(苦笑)」
「そ、そうだね……気をつけるよ(汗)」
バナトラ達に別れを告げ部屋に急ぐ
部屋の前に来て念の為インターホンを鳴らしてみるが出て来ない
鍵も閉まってるので魔法陣で中に入る
半地下にある寝室に向かうと、ベッドの脇で泣き疲れた
スプネリアがうつ伏せになって寝ていた
そっとベッドに腰掛け、スプネリアの寝顔を覗き込むラァードル
「……やっぱどんな時もスプネリアが1番可愛いな
今日は吾輩の為だけに可愛くなろうとしてくれたのにごめんよ
可愛すぎて直視出来なかったよ……
誤解しちゃったよな……」
スプネリアの髪を撫でながら呟く
やがて目が覚めたスプネリア
ラァードルの姿に気がつくと逃げようとするが
逃がすまいとラァードルの逞しい腕の中に捕まえられる
「ごめんよ、ショックだったよな?
折角吾輩の為に可愛くしてくれたのに
人間界にいた時と同じ事して、吾輩最低だよな……」
「……えっ?ずっと可愛い格好が嫌いなんだって……
服装も似合わないからって……そう思っていたんだけど……?」
「違う!今日みたいなワンピースを着ているスプネリアが可愛すぎて
他の男に見せたくないって思った瞬間、反対の事言って
スプネリアのお洒落したい気持ちを奪ってたんだ」
「じ、じゃあ、今日のあれは……?」
「一瞬、素直に褒めてる壱蛍に嫉妬した……
だからスプネリアはこれから自信持って好きな服着たら良いよ
だけど、服装の事は吾輩が悪かったけど、
スプネリアも悪いからな!勝手に1人で元老院を飛び出して!」
その言葉でスプネリアはハッとして青ざめた
そうだ、ここは魔界で、低級悪魔達が
プエブロドラドの人間を虎視眈々と狙っている世界だ
イザマーレ達が強固な結界を張り、
リリエルが穏やかな空気を出してくれているので
平和に生活出来るのだった
「……またやっちゃった……謝りに行かないと……(汗)」
スプネリアが嘆く
「サムちゃん、ウエスターレン、今のやり取り全部見てたよね💦」
半地下にある階段に向かって話し掛けると目玉蝙蝠が姿を表す
『やれやれ、いくら吾輩達の保護下にあるとはいえ
元老院を勝手に出て行くのは感心しない』
『夫婦喧嘩は元老院の中だけでしてくれ!
アラームが鳴った時は何事かと思ったぞ(苦笑)』
『スプネリア様がご無事で良かった
ショックで周りが見えなくなるのも分からなくはないけど
プエブロドラドに無事入るまで本当に心配したわ』
目玉蝙蝠から聞こえてくる
イザマーレ、ウエスターレン、リリエルの声に
スプネリアは青ざめたり赤くなったりを繰り返しながら謝罪しまくる
「サムちゃん、吾輩の管理不十分で本当に申し訳ない!
スプネリアの処罰はどうしたらいいかな💦」
その言葉で真っ青を通り越して血の気が引き震え出す
「それはそうと…プエブロドラドの入口に並んじゃった悪魔たち、
どうしましょう💦閣下…(^-^;」
「リリエル、すまないな…頼めるか?(苦笑)
それとな、スプネリア。他者の目や意見を気にせず
自分の好きなものを着て、ニコニコしてろ。
それが一番のお洒落だと吾輩は思うぞ
後ろ向きの気持ちのままでは、どんなに着飾っても
美しくはなれない。そうだろ?
スプネリアへの処罰はラァードルに任せる。頼むぞ」
イザマーレの言葉にハッとするスプネリア
そして恐る恐るゆっくり振り返るとニヤニヤしているラァードル
「じゃ、元老院に連れて帰るよ。サムちゃん、ウエスターレン
リリエルちゃん、迷惑掛けて申し訳ない(汗) よろしくお願いするよ
さてと……皆に迷惑かけた悪い子にはたっぷりお仕置きしないとね」
血の気が引きガタガタ震えてるスプネリアを抱き抱え
魔法陣で元老院に連れ帰る
着いた途端に壱蛍や使い魔達が駆け寄ってきた
「スプネリア様!ご無事で良かった! 皆心配しておりました!」
「!……心配かけてごめんなさい……」
「これからしばらくの間、吾輩達は部屋に籠るからね
さてと……じゃ行こうか。スプネリア、お前に拒否権はないからね」
ニヤリと笑いスプネリアの身体を担ぎあげ
ベッドルームに入ると扉を消す
「……ごめんなさい、ごめんなさい……」
ベッドの上に座らせると震え、小声でずっと
繰り返し呟いている
「では、お仕置の時間だよ 覚悟は出来たかな?ん?」
スプネリアの顔をニヤリと笑い覗き込み、服を脱がされ、目隠しされ、
抵抗出来ない様に手を縛られ
バンザイをする様な形でベッドに括り付けられる
視覚と両手の自由を奪われ何をされるか判らない恐怖に
「……で、殿下、ごめんなさい……許して
こんなのやだ……こ、怖い……(泣)」
許しては貰えないと判っているが、懇願してみる
「だーめ! スプネリアに拒否権はないって言ったよね⁉️
じゃ刑執行していくね」
ラァードルの指が触れるかどうかの感覚でスプネリアの顔や耳を
撫でていく ビクッと反応し
「……ぁあ……い、いゃ……くすぐったい……」
「お前、危機感無いからな。1名でまた出て行くといけないから
しっかりと教え込まないとね」
ラァードルの手がスプネリアの身体中をくすぐっていく
「いゃあ~くすぐったい! あはははは!やめてぇー(笑泣)」
仰け反り逃げようとするが、拘束されてる上
身体を押さえられているので逃げる事も出来ずに擽られていた
散々擽られ笑い過ぎて息も絶え絶えになった頃、やっと解放された
ぐったりしてるとベッドからの拘束を解いたが
手は縛られたままだ 徐ろにラァードルが話し掛ける
「まだこれからだからね?
スプネリアは自分の欲しい物やしたい事、押し殺しちゃって
本音なかなか言わないよね?」
「……だって……見て欲しいのに目逸らされたり、
素っ気ない態度取られたら似合わないって思うじゃん!」
スプネリアの中の感情が爆発した
「閣下が言っている事は判る!
好きな服着てニコニコしてるのが1番なんだって判ってはいるの
判ってはいるけど、自信ないの……自信ないから……
コンプレックスを払拭したかった!殿下に相応しくなりたいと……
だけど……目を逸らされたら……うぅぅ……(泣)」
「……ねぇ、殿下
殿下が私の前からいなくなってからの生活知ってる?」
「……いや」
ラァードルが急にいなくなり、思い出の蛍の沢も埋められた故郷から
遠く知り合いもいない知らない土地で、就職し1人頑張っていたが
要領が悪いせいか馬鹿にされ、意見を出せばことごとく否定される
たまに飲み会に誘われるが、それは合コンの人数合わせで他の女達の
引き立て役。それでも声を掛けてくる男達もいたが、それはスプネリアの
身体目当てが大半だった。男女共にスプネリアの投げつけて来る言葉は
『身体は良いのに顔が残念』『笑顔が気持ち悪い』と言って罵倒して
貶し罵り、自分達のストレスをぶつけてくるのだ。
その為に人前では感情を出さないよう笑わないようにして
自分の意見、本音を言わなくなった。
馬鹿にされればそれだけ自信が無くなり、
自分の存在意義も判らなくなる
それでも最高魔軍の曲がスプネリアの心を癒してくれていた
そして奉仕活動の事を知りボランティアにのめり込んだ
もっと専門的にやりたいと思い、転職して活動していたのだ
「……人間って怖いよね…… 平気で他人を集団で攻撃出来るからね
でも、リリエル様が声掛けてくれて……Lily‘sのお仲魔に入れて貰え
更に殿下と再会出来ただけでも有難いなって……(泣)
……あれ?何言っているんだろ……支離滅裂じゃん……(苦笑)」
ずっと黙ってスプネリアの本音の告白を聞いていたラァードル
話し終わって呼吸が整うのを待ち、そっと手の拘束を解き抱き寄せる
「なんだ、ちゃんと前見て自信つけてるじゃん、スプネリア
ボランティア活動してたのが、前向きになった証拠じゃないか!」
「えっ……?」
「虐めに耐えて、強くなりたいって思って始めたんだろ?
ボランティアを…そして今吾輩の横で妃としているじゃん
お前を虐めてた奴らより、大きな幸せ掴んだよね?
吾輩の傍は不安になるか?」
そう言われ俯き首を横に振る
「気の合う仲魔達が出来て、今までにない満ち足りた生活になって
一時的に不安になったのかもしれないな」
「……私の気の迷い……?」
「自分の中にあった負の感情を全部吐き出したよな? 今どんな気分?」
「……ちょっとスッキリした……かな⁉️」
「うん、これで負の感情は消えたかもな
これからはスプネリアらしく、吾輩の横で笑っていたらいい
それに、吾輩はスプネリアが1番可愛いと思っている
あのワンピース姿似合っていたのに……」
「……⁉️ 嘘!」
「ほんとだって!!」
「じゃどうして目逸らしたの⁉️ 殿下に……殿下だけに……
1番にそう言って欲しかったのに!! ……ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙(泣)」
「落ち着けって!悪かったよ、本当に悪かったよ
でもな、スプネリアの事愛おしいと思ってないと
こんな風にならないだろ?」
「……あっ/////」
スプネリアの手を取り、牡の猛り狂った硬く太いスッティクを握らせた
見えてなくても、熱さが手に伝わってくる
急に恥ずかしくなり離そうとするが、捕まえて逃がさない
「……なっ? お前の事思うとこうなるんだよ
それでも信じられないか? 何時でも喰いたくなるんだよ」
掴まれたまま手を動かされる。動く度にピク、ピクと反応し更に
猛りが増していく
ドキドキする、改めて気持ちが恥ずかしさより
愛おしさの方が高まってくる
顔を近づけスッティクの先端に口付けをし舌先で舐める
ビクッ!と反応するラァードル
「うっ!……はぁ……//// もっとしてくれるか?」
「……んっ///」
全体に舌を這わせて行く 這わせる度に反応し、呼吸が荒くなる
伝わってくる反応に嬉しくなり、ゆっくりと咥えていく
ぎこちない動きだが一生懸命さが伝わる
豊満な胸を揉みしだき、先端の硬く尖った実を弾いたり摘んだりを
繰り返す度にビクッと身体が仰け反る
手の拘束を解き、身体の向きを変え陽華の両脚を広げ秘密の花園が
露になりラァードルの指が這う
「!!……やだ……いやだぁ~」
「ん? ここは嫌がってないぞ? どんどん蜜が溢れて来てる……」
敏感な部分を愛撫しながら蜜壷に吸い付き舐め上げる
また指で奥の1番敏感な秘所まで虐め責めまくる
やがてスプネリアの身体が仰け反り、大きく痙攣を起こし果てる
力無く横たわっても、その度に体位を変えながら責めまくる
魔界を騒がせた罪は大きく
ラァードルによるお仕置はしばらくの間続いたという……
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