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闇に生きるもの


冷たい平和の束縛を厭い

天界の利己主義と汚らわしさを嫌い

涙さえ閉じ込めた

その代償にもたらされた、永遠の闇


永遠に続く孤独

夢を見ることも忘れた

連れ去られた先は光か闇か


憎むことしかできない囚われた目

憐れみで与えらえた初めての自由の身



天界で皆に祝福を受け生まれた天使


幼き頃から賢く、魔法も全て兼ね備え

美しく天界にふさわしい男の子だった。


やがて時が経ち、美青年に成長する

将来天界を統括するゼウスの後釜とも囁かれはじめた頃、ルシファーと出会う。

ルシファーの考えや行動に感銘し一緒に居ることが多くなった。

青年はルシファーと話をしていくうちに

天界の方針に疑問を感じるようになった。

青年の目に入る天界の光景や方針すべてに納得がいかなくなった。


天界を崇拝する人間には甘く囁き蜜を吸わせ、

時には助言すらなく見捨てるように排除していく。

絶望に陥る人間の姿を見て笑い、平気で排除し地獄に落とす。

それが全てゼウスの指示によるものだった。


ルシファーはゼウスの方針に反対し抗議をした。

ゼウスは怒り狂い、右腕とも言われていたルシファーを

天界から追放し堕天使にしたのだ。




青年は絶望した。夢だ希望だと偽りの美辞麗句で固められてる天界を…

大切なルシファーを追放したゼウスを恨んだ。


ゼウスは右腕がいなくなった途端に青年に手を出し始めた。

そしてゼウスの幹部からも、夜の営みに付き合えとまで言い始めた。

周りからは無責任な称賛の声

『喜べ!ゼウス様がお前を気に入ってくださったぞ!

ゼウス様の後釜はお前に決まりだな!』

今すぐにでもゼウスや幹部を抹殺してやりたい。と思っていた矢先だった。

どいつもこいつも、ゼウスと同じ考えの奴らばかり……


青年は幹部から声が掛かっても無視し続けていた。

わざと相手が怒り狂うのをひたすら待ちつづけた。

怒り狂い青年に向かってくる幹部をは1名、また1名と抹殺しはじめた。

逃げ回る天使を剣で刺し続けるうち

いつの間にか笑みが浮かび、楽しんで抹殺するようになっていった。


いつしか血塗れの姿で青年は剣をゼウスに向けて睨み付けていた。

「次はお前の番だ…」

ゼウスに刃向かい、自ら堕天使となり魔界に降り立った。


降り立った魔界で、天使よりも眩い光を放つイザマーレと出会う。

そして彼を中心に集められた構成員を従え、やがて魔界を統括する事になる





迷い込んだ悪魔の森の中で出会った

ひとかけらのぬくもりが

凄まじき愛となり絆に変わる


狂おしき運命と愛の行方は…


「失礼致します。陛下。如何なさいましたか?」

今日も律義に頭を下げ、私に心からの忠誠を示す愛しき大悪魔


分かっている。

お前はいつでも忠実に、私の願いを叶え続けてくれている

私の言葉を待たずとも、また、私の存在などなくても

お前さえいれば、世の中は満たされるのだという事も…


だからこそ私は、お前の上に立ち続けてやる

私の中に居る事で、お前の光が強く輝きを放つのだから……




 
 
 

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