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黒薔薇の招待状


いつものように裕子が仕事から帰ると

机の上に黒い封筒が置いてあった


強い既視感に、封筒を手に取って確認すると

やはり『from DANKEL』の文字が浮かび上がる


慌てて封を開けて読んだ


『ダイヤの友人よ、久しぶりだな。

この度、私とダイヤの婚姻の儀式を執り行う事になった

ついては、そなたを正式な招待客として魔界に招聘したい

同封したキーカードで我が世界に足を踏み入れるが良い

後の事は、臣下に任せてある。

ダイヤの晴れの門出を祝ってやって欲しい。

よろしく頼むぞ』


『やっほ~裕子。忙しいのにごめんねー。

何も準備はいらないってリリエル様に言われてるんだけど…

とにかく、裕子には是非来て欲しい!魔界でまってるよん』


「…そうか、なっちゃんついに!やだー、ワクワクしてきちゃった!」


裕子は嬉しくなり、キーカードを手に取った…



 
 
 

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