黒薔薇の目覚め
- RICOH RICOH
- 2024年10月28日
- 読了時間: 2分
魔クスブルク帝国の果て
人間界と魔界を繋ぐ境界線
漆黒の扉の前で居並び、ダイヤベートを見据える黒天使とリリエル
「お前ね、ホント、手間かけさせるんじゃねーぞ!!さっさと来やがれ!!」
「…まあまあ、逃げ込んだ世界は面白かったかい?」
「相変わらず意地っ張りで甘ったれ、懲りずに魔界を飛び出し
逃げ癖のついたお前への罰だ。さっさと陛下のお仕置きを受けろ。良いな!!」
「……へっ?!」
最後にイザマーレの言葉を聞いた瞬間、ハッとしてキョロキョロするダイヤ
「( *´艸`)クスクス…ダイヤ様、今宵の夢芝居は楽しめた?」
「り、リリエル様あああああ😢😢😢」
ニコニコ微笑むリリエルの姿に、涙を浮かべて抱きつくダイヤ
「∑(๑º口º๑)!!わ…わ…私ってば…
リリエル様を呼び捨てに…💦ひえええ
ご、ごめんなさいっ…許して…💦💦」
夢の中の出来事を思い返して、驚愕し、平謝りし続けるダイヤ
「…ダイヤ様?いったいどうなさったの?」
いつものように首を傾げて不思議そうに問いかけるリリエル
そして…
「ダイヤ…」
優しく名を呼ぶ声。顔を上げるとダンケルが両腕を広げながら微笑んでいる
「さぁ…おいで…」
優しい声に心が和み涙が溢れ、走ってダンケルの腕の中に飛び込んだ
「魔界から逃げ出そうなど考えるな…」
「ごめんなさい…陛下…」
泣き顔のダイヤを見つめ微笑みながら抱きしめたが…
「さて、私の前から逃げ出そうとしたお前に罰を与えないとな…😏」
「…え???」
ダンケルの温もりにホッとしたのもつかの間…見上げれば…
瞳は赤くし、ニヤッと冷徹な笑みを浮かべていた
「当分はお前を離さないからな…覚悟しろよ?
大魔王の恐ろしさを思い知らせてやる…」
ダイヤを抱き上げ、
そのままプライベートの扉が数週間消えたのは言うまでもない
Fin.
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