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黒薔薇の目覚め


魔クスブルク帝国の果て


人間界と魔界を繋ぐ境界線

漆黒の扉の前で居並び、ダイヤベートを見据える黒天使とリリエル


「お前ね、ホント、手間かけさせるんじゃねーぞ!!さっさと来やがれ!!」

「…まあまあ、逃げ込んだ世界は面白かったかい?」


「相変わらず意地っ張りで甘ったれ、懲りずに魔界を飛び出し

逃げ癖のついたお前への罰だ。さっさと陛下のお仕置きを受けろ。良いな!!」


「……へっ?!」


最後にイザマーレの言葉を聞いた瞬間、ハッとしてキョロキョロするダイヤ


「( *´艸`)クスクス…ダイヤ様、今宵の夢芝居は楽しめた?」


「り、リリエル様あああああ😢😢😢」

ニコニコ微笑むリリエルの姿に、涙を浮かべて抱きつくダイヤ


「∑(๑º口º๑)!!わ…わ…私ってば…

リリエル様を呼び捨てに…💦ひえええ

ご、ごめんなさいっ…許して…💦💦」


夢の中の出来事を思い返して、驚愕し、平謝りし続けるダイヤ


「…ダイヤ様?いったいどうなさったの?」

いつものように首を傾げて不思議そうに問いかけるリリエル


そして…




「ダイヤ…」


優しく名を呼ぶ声。顔を上げるとダンケルが両腕を広げながら微笑んでいる


「さぁ…おいで…」


優しい声に心が和み涙が溢れ、走ってダンケルの腕の中に飛び込んだ


「魔界から逃げ出そうなど考えるな…」

「ごめんなさい…陛下…」

泣き顔のダイヤを見つめ微笑みながら抱きしめたが…


「さて、私の前から逃げ出そうとしたお前に罰を与えないとな…😏」

「…え???」

ダンケルの温もりにホッとしたのもつかの間…見上げれば…

瞳は赤くし、ニヤッと冷徹な笑みを浮かべていた


「当分はお前を離さないからな…覚悟しろよ?

大魔王の恐ろしさを思い知らせてやる…」


ダイヤを抱き上げ、

そのままプライベートの扉が数週間消えたのは言うまでもない




Fin.




 
 
 

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