黒薔薇の逃亡
- RICOH RICOH
- 2024年10月28日
- 読了時間: 2分
ラァードルとスプネリアの喧嘩がきっかけで
低級悪魔達がプエブロドラドに集まり
リリエルが大量のパンを配った数日後…
イザマーレはダンケルに呼び出された。
王室に入り深々と頭を下げる。
「ダイヤに野菜サンド送っただろ💢」
イザマーレが頭を上げる間も無く、
ダンケルがイラッとしながら話し始めた
黙ってダンケルの話を聞いているイザマーレ
「野菜サンドのせいで、また魔界から出てったぞ!なんとかしろ💦
それにあの事件の時、どうやら私のダイヤに公開処刑を行ったようだな💢
帰宅してから様子が変だったぞ💢
何せ探し出し連れて帰ってこい💢厳命だ💢良いな❗」
ダンケルが怒鳴っていた。
「公開処刑?…はて、何のことやら…?
それより、魔界の危機に対応したリリエルに
労りの言葉すらないのですか?まぁ…別に要りませんが…
それに、吾輩がリリエルと触れ合ってるだけで、
なぜそこまで責められなきゃならんのですか?」
しれっと言い返すイザマーレに、イライラがMAXになるダンケル
「!…っ お前はこれまで大抵の事には目を瞑って
私の言う事をなんでも聞いてくれていたのに…
リリエルが絡むと正論ばかり言いやがって…💢」
一瞬ハッとするが、余計にワナワナと苛立つダミアン
「ダイヤの身にもなってみろ💢結構弄ったらしいではないか!
リリエルばかり可愛がってないで、少しはダイヤの事も
可愛がったらどうなのだ💢」
「お言葉を返す様ですが、可愛がるのは夫である陛下のお役目。
吾輩は、ダイヤの事は全て陛下に託しております。
可愛がるなど考えてもいませんが?」
イザマーレの冷静かつ的確な意見にグッと詰まるダンケルだったが…
「兎に角にもダイヤを探し出せ!以上だ💢
それとも…私が動いても良いんだぞ?」
「あいつを見つけ出すなど簡単な事。承知致しました。連れて参ります」
ダンケルが言い出したら魔界など放ったらかしにして
探しに行きかねない。ほぼ脅しだな、と感じながら
ため息を堪え、イザマーレは頭を下げ部屋を後にした
「ったく…私がリリエルに何も気遣ってないような事を言いやがって…
分かってるからこそ、お前らが扉を消している間は
呼び出すのも遠慮してやったというのに!!」
一魔、玉座に腰を据えながら、交わらない歯痒さを忌々しく思う大魔王…
事件の後、イザマーレはリリエルと気の済むまで
プライベートルームの扉を消し続けていた
その間に起きていた出来事と愛するダイヤを想うがあまり、
やるせなさをぶちまけたダンケルであった
その出来事とは…
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